ECC中学生英語暗誦大会・全国大会に参加して感じたこと
全国から選ばれた50名の精鋭たちが集まり、ハイレベルな英語スピーチを披露するECCの全国大会。
中1から中3へと学年が上がるたびに表現力も堂々さも増していき、誰一人として“普通のレベル”がいない。
全員が当たり前のように高いクオリティのスピーチをしていて、本当に圧巻でした
15年続けた英語教室で、初めての全国出場
私は英語教室を運営して15年。
毎年挑戦し続けてきたものの、なかなか選抜されず、悔しい思いを何度も経験してきました。
「どうやったら選ばれるの…?」
「どこを改善したらいいのか…?」
選抜された生徒のスピーチを見ても、自分の教室の生徒を同じレベルに引き上げる術が見つからず、正直“難しい”と感じていました。
そんな中、今年はついに——
中学2年生の生徒が滋賀大会でグランドプライズ(最優秀賞)を受賞!
さらに全国大会の審査も通過!!
この結果を見て、「なぜ今年はここまで飛躍できたのか?」を改めて考えてみました。
① 生徒の“完全なる自主性”を尊重したこと
今年、大きく変えたことがあります。
それは 生徒の自主性を100%尊重したこと。
以前は、どうしても講師の視点で「英語らしい発音ができる子」を選んでしまう傾向がありました。
立候補を募ると言っても、シャイで控えめな日本人気質の子どもたちは、なかなか手を挙げません。
だから、私から個別に背中を押すこともしばしば。
もちろん、それが悪いわけではありません。
でもその一方で、
「先生に勧められたから出た」
この意識が残ると、どこかで“責任の所在”が曖昧になるんですよね。
「練習をサボっても仕方ない…だって先生に言われたから出たんだもん」
そんなふうに無意識で正当化してしまうこともあるかもしれない。
しかし今年の3名は違いました。
全員が自分の意志で立候補した。
そこには、自分で決めたからこそ発生する「覚悟」と「責任感」がありました。
“なぜ出るのか?”という目的も本人たちが持っていたから、毎日の練習にも明らかに熱があった。
私は常に、大きなことでも小さなことでも、
「自分の人生は自分で決めて、その結果に責任を持つ」
ということを重視しています。
今年の3名はまさにそれを体現してくれました。
② 「年月」が生み出す力
もう一つの理由は、“積み重ねてきた年月”です。
教室は今年で15年目。
今回入賞した中2の生徒は、なんと2歳から英語をスタート しています。
指導歴の長さ、生徒の学習歴の長さ——
その積み重ねが、確実に結果として表れたんだと実感しています。
毎年大会に挑戦し続ける中で、
・全国レベルの発表の特徴
・ジャッジの先生方のコメントの傾向
・何が評価されるのか
そんな“生きた情報”が年々蓄積されていきました。
これも、長年のチャレンジがあったからこそ得られた財産です。
全国の壁の高さに衝撃を受けた
とはいえ、全国大会のレベルは本当に高い。
「頭一つ抜けている」という表現では足りない。
頭3つ分くらい飛び抜けている生徒が必ずいる。
発音、イントネーション、表現力のすべてが自然で、
私自身の英語発音よりもネイティブに近い生徒もいました。
そして驚いたのは、その技術の高さだけではなく、
謙虚さ、吸収しようとする姿勢、感謝の気持ち
これらを持ち合わせていたこと。
そこに本物の強さを感じました。
どんな世界にも“上には上がいる”
今回、改めて思いました。
やっぱり全国の壁は高い。
でも——
だからこそ面白い。
だからこそ魅了される。
だからこそ、また挑戦したくなる。
上には上がいるから、人は伸びようとする。
今回の経験は、生徒にとっても私にとっても、かけがえのない財産になりました。

0 件のコメント:
新しいコメントは書き込めません。